■ 代謝産物網羅解析ではアミノ酸、ペプチド、核酸、有機酸、その他栄養素などの代謝産物102成分※の定量を行います。病院で行われる検査よりも圧倒的に詳細な血液組成データを取得することが可能です。
※ 検体の状態により幾つかの検出されない成分が生じる場合があります
■ 医師または医学博士/管理栄養士の資格を有するスタッフが結果を分析してレポートをご提示します。例えば、必須アミノ酸(EAA)や分岐鎖アミノ酸(BCAA)などのアミノ酸組成を定量することによる、肉体使用・構築時の栄養素摂取/消費バランスの評価や、クエン酸回路(TCA cycle)や電子伝達系に関わる分子を定量することによる、エネルギー産生能力の評価などが可能です。
■ 継続的にデータを取得いただくことで、より精密な状態評価が可能となります。個人データの管理も当サービスで行います。料金には2回の分析が含まれますが、より多い回数、中・長期間のデータ収集も可能ですのでお問い合わせください。
■ 以下の図表は成分分析結果の一部です。この結果を専門のスタッフが解析し、体内の代謝の状態を評価したレポートを作成します。
お申し込みの前に必ず「からだ注意報サービス利用規約」にご同意ください。
採血キット
採血は専用のキットを用いてご自身で行っていただきます。指先をほんの少し穿刺し微量の血液(50 µl)を採取します。団体様や、特別なご要望がある場合には、スタッフが採血する場合がございます。
料金
・20,000〜55,000円(2回の分析と1回の報告)
分析する成分数により料金が異なりますのでご相談ください
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代謝産物102成分網羅解析で定量される生体分子
アミノ酸、ペプチド
Arginine | 準必須アミノ酸 | 成長ホルモンの分泌促進、血管拡張による血流改善効果 |
Histidine | 必須アミノ酸 | 芳香族アミノ酸 |
Isoleucine | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸、糖原性アミノ酸、分枝鎖アミノ酸 |
Leucine | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸、分枝鎖アミノ酸 |
Lysine | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸 |
Methionine | 必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、含硫アミノ酸 |
Phenylalanine | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸、芳香族アミノ酸 |
Threonine | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸、ケト原性アミノ酸、糖原性アミノ酸、芳香族アミノ酸 |
Tryptophan | 必須アミノ酸 | ケト原性アミノ酸、糖原性アミノ酸、芳香族アミノ酸 |
Valine | 必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、分枝鎖アミノ酸 |
Alanine | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸 |
Asparagine | 非必須アミノ酸 | エネルギー代謝を活発にする、アンモニア代謝促進 |
Aspartic acid | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、旨味成分、疲労回復効果 |
Cysteine | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、含硫アミノ酸 |
Glutamic acid | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、興奮性神経伝達物質 |
Glutamine | 非必須アミノ酸 | 腸管の防御機能、敗血症への感染率減少効果 |
Glycine | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸 |
Serine | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、グリシンから合成可能 |
Tyrosine | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸 |
Proline | 非必須アミノ酸 | 糖原性アミノ酸、破壊されたコラーゲンを修復、結合組織、心筋の合成時の主材料 |
2-Aminobutyric acid | 非タンパク質性アミノ酸 | アミノ酪酸の異性体の一つ、抗酸化作用や解毒作用に関わるグルタチオンの生合成経路の副産物 |
4-Aminobutyric acid | 非タンパク質性アミノ酸 | GABA、抑制性の神経伝達物質として機能、抗不安、ストレス緩和の効果 |
4-Hydroxyproline | 非タンパク質性アミノ酸 | コラーゲンの主要成分であり、プロリンと共にコラーゲンの安定性を担っている |
Asymmetric dimethylarginine | 非タンパク質性アミノ酸 | タンパク質修飾の代謝副産物、ADMAはNOSの基質結合部位にてL-アルギニンと競合するため,内因性NOS阻害物質として作用 |
Cystathionine | 非タンパク質性アミノ酸 | システイン合成の中間体 |
Cystine | 非タンパク質性アミノ酸 | 皮膚や毛髪、特にケラチンに多く含まれる |
Dimethylglycine | 非タンパク質性アミノ酸 | コリンの代謝の副産物 |
Homocysteine | 非タンパク質性アミノ酸 | メチオニンの代謝における中間生成物、含硫アミノ酸 |
Homocystine | 非タンパク質性アミノ酸 | 二つのシステインがジスルフィド結合したもの、先天性代謝異常症の尿で高濃度に、メチオニンからシステインへの代謝過程で生じるとされている |
Ornithine | 非タンパク質性アミノ酸 | 尿素回路を構成する物質の1つ、アルギニンの分解によって生成する |
Symmetric dimethylarginine | 非タンパク質性アミノ酸 | アルギニンが腎臓でメチル化されできる代謝物、糸球体濾過量(腎機能)マーカーとして利用される |
Carnitine | アミノ酸誘導体 | 脂質代謝に関与するビタミン様物質である、ATP産生などに関わる |
Kynurenine | アミノ酸誘導体 | トリプトファンからナイアシンを生合成するキヌレニン経路における主要な代謝中間体 |
S-Adenosylhomocysteine | アミノ酸誘導体 | システイン、アデノシン合成における中間体の1つ |
S-Adenosylmethionine | アミノ酸誘導体 | アデノシンとメチオニンから生体内で合成される生体内物質、ポリアミン代謝の中間体、DNAメチル化(エピジェネ)に関与 |
Serotonin | アミノ酸誘導体 | 5-ヒドロキシトリプタミン、トリプトファンから生合成される神経伝達物質 |
Tyramine | アミノ酸誘導体 | 生体内で芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼの作用によりチロシンから産生されるアミン |
Carnosine | ペプチド | ヒスチジンとβ-アラニンが結合したジペプチド、 抗酸化作用あり、ビタミンE特にα-トコフェロールと相乗効果 |
5-Glutamylcysteine | ペプチド | グルタミン酸とシステインがペプチド結合したグルタチオンの前駆体 |
Glutathione | ペプチド | 抗酸化物質の1つであるトリペプチド、フリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する補助的役割を有する |
Oxidized glutathione | ペプチド | ジスルフィドのSH基維持、あるいは過酸化水素、遊離反応基の解毒機能においてグルタチオンが酸化型グルタチオンに変換 |
エネルギー代謝
Argininosuccinic acid | 有機酸(尿素回路) | アルギノコハク酸、非タンパク性アミノ酸 |
Citrulline | 非タンパク質性アミノ酸 | 尿素回路を構成する物質の1つ、アルギニンを経て一酸化窒素を産生する。NOが産生されると血管は拡張し、血液循環を促進する。 |
2-Ketoglutaric acid | 有機酸(TCA回路) | ケトグルタル酸、オキサロコハク酸から合成された後にスクシニルCoAとなる |
Citric acid | 有機酸(TCA回路) | クエン酸、乳酸生成を抑制し、疲労回復効果 |
Fumaric acid | 有機酸(TCA回路) | フマル酸 |
Isocitric acid | 有機酸(TCA回路) | イソクエン酸、アコニターゼによってcis-アコニット酸から生成し、イソクエン酸デヒドロゲナーゼによってα-ケトグルタル酸となる |
Malic acid | 有機酸(TCA回路) | リンゴ酸、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによって酸化されオキサロ酢酸となる |
Succinic acid | 有機酸(TCA回路) | コハク酸、コハク酸デヒドロゲナーゼによって酸化されフマル酸となる |
Lactic acid | 有機酸(解糖) | 乳酸、解糖系の生成物 |
Phenyllactic acid | 有機酸(解糖) | フェニル乳酸、乳酸の誘導体 |
Pyruvic acid | 有機酸(解糖) | ピルビン酸、解糖系の糖の酸化で生成、エネルギー産生経路 |
Phenylpyruvic acid | 有機酸(解糖) | フェニルピルビン酸、ピルビン酸の誘導体 |
4-Hydroxybenzoic acid | 有機酸(電子伝達) | ミトコンドリアでの電子伝達に関わるユビキノン合成の中間体として重要 |
シグナル伝達、セカンドメッセンジャー
Acetylcholine | コリン(シグナル伝達) | 副交感神経や運動神経の末端から放出され、神経刺激を伝える神経伝達物質 |
Dopa | アミノ酸誘導体(シグナル伝達) | 神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの上位の前駆アミノ酸 |
Dihydroxyphenylacetic acid | 有機酸(シグナル伝達) | 神経伝達物質であるドーパミンの代謝物質 |
Dihydroxyphenylacetaldehyde | アルデヒド(シグナル伝達) | DOPAL、脳の主要な神経伝達物質であるドーパミンの重要な代謝物質の1つ |
Dopamine | カテコールアミン(シグナル伝達) | 神経伝達物質、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体、 運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習 |
Epinephrine | カテコールアミン(シグナル伝達) | アドレナリン、副腎髄質より分泌されるホルモン、 神経節や脳神経系における神経伝達物質 |
Norepinephrine | カテコールアミン(シグナル伝達) | ノルアドレナリン、ニューロンから放出される神経伝達物質、副腎から血液に放出されるホルモン |
Adenosine 3′,5′-cyclic monophosphate | ヌクレオチド(SM) | グルカゴンやアドレナリンが関与する細胞内シグナル伝達のセカンドメッセンジャー |
Cytidine 3′,5′-cyclic monophosphate | ヌクレオチド(SM) | cCMP、セカンドメッセンジャー |
Guanosine 3′,5′-cyclic monophosphate | ヌクレオシド(SM) | グアノシン三リン酸から誘導される環状ヌクレオチド、セカンドメッセンジャー、プロテインキナーゼを活性化などの経路に関与 |
各種代謝、栄養素
Uric acid | プリン誘導体(プリン代謝) | 尿酸、プリン代謝における酸化最終生成物 |
Xanthine | プリン誘導体(プリン代謝) | 生体内でプリン化合物が分解したときに生じ、キサンチンデヒドロゲナーゼの作用により尿酸へと変えられる |
Creatine | 有機酸(クレアチン代謝) | 肝臓や腎臓、膵臓で合成することができるアミノ酸の一種、運動能力の向上 |
Creatinine | ラクタム(クレアチン代謝) | クレアチン代謝物、腎機能の評価(クレアチニンクリアランス)に利用される |
Cholic acid | 有機酸(生体デタージェント) | 胆汁酸 |
Taurocholic acid | 有機酸(生体デタージェント) | 胆汁酸であるコール酸がタウリンと抱合したもの、脂質を乳化する、 |
Histamine | アミン誘導体 | ヒスチジンから合成される、肥満細胞中に高濃度で存在、各種臓器において異なる生理機能を担う |
Adenylosuccinic acid | 有機酸 | ヌクレオチド回路の中間体、サイトゾル内のアデニロコハク酸リアーゼによって AMP とフマル酸に変換される |
Folic acid | 有機酸 | 葉酸、たんぱく質の代謝やDNAの合成、細胞分化、不足は赤血球障害や悪性貧血に |
Mevalonic acid | 有機酸 | メバロン酸経路の中間体の1つ、テルペノイド(イソプレノイド)生合成に関与 |
Nicotinic acid | ビタミン | ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミドの総称) |
Niacinamide | ビタミン | ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミドの総称) |
NAD (Nicotinamide adenine dinucleotide) | 補酵素 | ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、エネルギー運搬体 |
Ophthalmic acid | 有機酸 | オフタルミン酸、グルタチオンのトリペプチド類似体、急性肝炎マーカー |
Orotic acid | 有機酸 | オロト酸、ピリミジン塩基の生合成中間体 |
Pantothenic acid | 有機酸 | パントテン酸(旧:VB5)、CoAの構成成分として、糖代謝や脂肪酸代謝において重要な反応に関わる |
Urocanic acid | 有機酸 | L-ヒスチジンの代謝中間体の1つ、動物において紫外線の防御に関わる分子の1つとしても知られる |
FAD (Flavin adenine dinucleotide) | 補酵素 | FMNにAMPが結合したもの、FMNと同様の機能を持つ、 |
FMN (Flavin mononucleotide) | 補酵素 | 酸化還元反応の補因子、ビタミンB2誘導体、皮膚や粘膜、爪、髪などの状態維持、成長促進 |
PLP (Pyridoxal phosphate) | 補酵素 | ピリドキサールリン酸、複数の酵素の補欠分子族の1つ、ビタミンB6の活性型 |
Acetylcarnitine | 脂質 | 血漿エステラーゼによって分解されてカルニチンに、栄養補助食品として利用 |
Choline | コリン | 循環器系と脳の機能および生体膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素 |
核酸
Thymidine | ヌクレオシド(DNA) | ピリミジンデオキシヌクレオシド、DNA構成要素 |
Uridine | ヌクレオシド(RNA) | ピリミジンヌクレオシド、RNA構成要素 |
Adenine | 塩基(DNA、RNA) | プリン塩基 |
Cytosine | 塩基(DNA、RNA) | 核酸を構成する塩基 |
Guanine | 塩基(DNA、RNA) | プリン塩基 |
Thymine | 塩基(DNA) | ピリミジン塩基、DNA構成要素 |
Uracil | 塩基(RNA) | ピリミジン塩基、RNA構成要素 |
Adenosine monophosphate | ヌクレオチド | AMP、RNA中に見られるヌクレオチド |
Thymidine monophosphate | ヌクレオチド | チミジル酸、チミジン1リン酸、DNAの構成要素 |
Cytidine monophosphate | ヌクレオチド | CMP、免疫力向上、発育促進など栄養剤として使用される、母乳中にも含まれる |
AICAR | ヌクレオチド | イノシン1リン酸生成の中間体、 AMP依存性プロテインキナーゼを活性化するアデノシン1リン酸の類似体 |
Citicoline | ヌクレオチド | ホスファチジルコリンの生合成経路における中間体、神経保護作用などが知られる |
Adenosine | ヌクレオシド | アデニンとリボースからなるヌクレオシドの1つで、生体内ではDNAやRNAの構成成分として用いられる他、エネルギー運搬体となる |
Cytidine | ヌクレオシド | RNAを構成するピリミジンヌクレオシド |
Guanosine | ヌクレオシド | リン酸化され、GMP, cGMP, GDP, GTPなどになる、 |
Inosine | ヌクレオシド | 希にtRNAに含まれるゆらぎ塩基、ATPサイクルの亢進 |